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ストックホルムのレストランがするプラントベース対応

北欧ストックホルムにあるレストランがプラントベース対応をしているというのはほんと?
「今日は試しに食べてみようかな」そんな選択肢がある。

先日、とある本を読んだ時に書いてあった。

「世界の国々の中でも、安全で環境意識が高いスウェーデンで生まれ育った人は、それ自体を「特権/privilege」と捉えていて、世界中の環境問題にインパクトを与えることができると信じている。スウェーデンの人はサステナブルな環境を維持するための行動アクションを「起こさないことのリスク」をしっかり意識している。いまの状況がこのまま続くと、地球になにが起きるか理解している。」(いろは出版:WE HAVE A DREAM 201カ国202人の夢×SDGs WORLD DREAM PROJECT/編)

確かに。だからスウェーデンでは、プラントベースの食事をする人も多いのかも。プラントベースフードとはプラント(植物性)の食材からなる食品を積極的に取り入れて、それを食生活のベースにするコンセプトのこと。野菜、果物、全粒穀物、植物油、ナッツなどの植物性の食材をメインに食べる。でも、乳製品や卵など動物性の食品をたまーに食べるそんなライフスタイルを送る人が北欧ではとても多い。

それにスーパーのプラントベースのコーナーを見ていると、面白い商品に出会えたりする。スウェーデンで人気のプラントベースの代表企業といえばオートリー(Oatly)というオートミルクの会社。

それから最近注目を浴びているスタートアップはHookedというプラントベース(植物性)のお魚を作ってる会社。「ソーセージや大豆ミートなどはよく見るけど、えっ、お魚?」そう、北欧スウェーデンはサーモンやニシン、鯖、えび(なんならザリガニまで)などシーフードを食べる文化がある。これは需要ありそう。プラントベースのツナはすでにレストランやカフェで食べることができて、2021年9月からCOOPなどスーパーマーケットでも販売開始。トマト味のものを買って食べてみたら、味は正直ツナっていうよりトマトが勝っていた。ツナの次はサーモンということで、試食会に参加した。色味や食感、匂いなどなど出来るだけお魚に近づけているけれど、正直言って「本物のサーモンかと思った!」というほどではないし、まだまだ伸び代はある。

でも気候危機や環境問題に対してアクションが取りやすい、そんなプラントベースの選択肢がさらに増えるのはとってもワクワクするし、新しい時代への突入というフェーズにいることを実感する。
そもそもビーガン(一切動物性のものを摂取しない生き方)やベジタリアン(基本的に植物性の食生活だが卵やハチミツなど個人によって摂取するしないが異なる)、そんな生き方をする人が北欧やヨーロッパ、北米などで増えている。それは、お肉などを食べると発がん性が高まるという研究データが出てきたり、家畜を育てることはCO2(温室効果ガス)を多く出すことから環境危機にアクションを起したいというのが理由だったりする。そうやって選ぶことで変化の一部になることを重要なことと感じる人が多い。

ちなみに今の自分は、ビーガンでもベジタリアンでもない。体に合う合わないもあるし、全員が無理をして食生活を一気に100%変えなくてもいいんだろうなあと思っている。卵は食べる、お魚やお肉はスーパーでは買わなけど、友人のお家で出されたら感謝して美味しくいただく。牛乳は買わないけど、バターやチーズはたまーに食べる。そんな食生活が今のところしっくり来ている。来月には変わってるかも知れない。今日はビーガンの日、毎日お肉とかお魚を食べてたけど、週に4回までに抑えてみようかなって、それくらいでもいい。それを日本中の人が、世界中の人が始めたら、地球を私たちが生きられる場所に保てるかも知れない。価値観を日々アップデートして、楽しみにながら、変化を恐れない生き方をしていきたい。


スウェーデンのスーパーマーケットでの普段の買い物|北欧のサステナブルな取り組みって?