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今年こそ目指したい!北欧から学ぶシンプルな暮らし

スウェーデンで見つけた「今すぐ実践できるヒント」とゼロウェイスト&リフィルストア、レンタルサービスの魅力。

新しい年がスタートすると、前年を振り返り、自分の人生を幸せにできたかどうかを考えるようにしている。最近気になっているのは、ものが少なく、ゴミも少ない、シンプルな暮らしだ。気にしながら生活していくと化粧品のプラスチックカバーや包装紙、郵便受けにくるダイレクトメールや広告、コンビニでもらう小さな袋とおしぼり、お菓子など食べ物の個装袋などが目につくようになった。ゴミをゼロにするのは難しいけれど、減らすことはできる。完璧を目指さなくてもいい。できるところから初めてみようと思うようになった。

今住んでいる北欧スウェーデンは環境大国で、SDGsランキングの上位国。SDGsとはSustainable Development Goalsの略で、人類がこの地球で暮らし続けていくために2030年までに達成すべき目標を定めた国際的な開発目標のこと。最近のトレンドだからということではなく、スウェーデンでは持続可能な社会をどうやって作り上げていくかを真剣に考えて政策をとってきた。30年以上前から実施されている、飲んだ後の缶やペットボトルの「デポジット制リサイクル」というのが今ではスウェーデンの常識になっている。さらに生ごみは再生可能エネルギー(BIOガスなどのエネルギー)として活用できるようにと、ストックホルムでは全家庭、飲食店などで分別を徹底するように法律で決められている。そんなスウェーデンに住んでいて見つけた今すぐ実践できるヒントをまとめてみた。

1)食材は使い切れる分だけ購入する
気づいたら冷蔵庫で食材が腐っていたということがたまにある。食品ロスは環境問題に大きく関係があるだけではなく、塵も積もれば山になるとはこのことで、今のご時世、家庭の経済にも大きな影響を与える。なので、食材は使い切れる分だけを購入するというのを念頭に入れるようにしている。買ってみて食べ切れなさそうなら冷凍庫に入れる、出来るだけ冷蔵庫が空っぽになってから買い物にいく習慣をつける、もしくは、使い切れる材料が届くサービスを利用するのもあり。最近スウェーデンで人気なのはドイツ発のHelloFreshというミールキット(食材)デリバリーサービス(日本でも利用可能)。これは毎週レシピと共に必要な分だけの材料が届く。買い物をしなくてもいいのが楽ちんだし、使い切れる量の食材しか送られてこないので、無駄が出ない。アプリ上から好きなメニューを事前に選んでオーダーするので、その週の献立を考えなくてもいいのがとても楽だ。週に何食分、何人分を注文したいのかを選べるため、我が家では週3回だけ頼んでいる。自分好みのメニューを選ぶことで普段の食生活を大きく変える必要もないし、気に入ったレシピがあればレシピを取って置けるのでレパートリーも増えて嬉しい。

2)リフィルストアを利用してみる
リフィルストア(量り売りショップ)を利用して、活動をサポートすることも楽しいかもしれない。
ストックホルム中心地から少し離れたところにあるBagarmossen駅の近くにあるのが、Hushållet Stockholmというゼロウェイスト(廃棄物ゼロ)を目指すリフィルストア。ここでは食材や生活用品など、サステナブルな生活を送る上でとっても魅力的な商品がたくさん売っている。自分の容器を持ち込んで、胡椒などの調味料からシャンプーなどの洗剤類まで量り売りしているので必要な分だけ購入できる。我が家から少し離れているが、たまに自分の容器を持ってここに出向いて「お店を応援していること」と「このようなショップがあって感謝していること」を伝えるようにしている。ちなみに一緒に行ったことがある友人はコーヒー豆を購入していたが、ここは超有名店ではないため回転が遅いからか、豆が少し酸化していたのでコーヒー豆の量り売りはいまいちだったと言っていた。トライアンドエラーで自分のライフスタイルや好みに合うものをこういったリフィルストアで買うのも良いかもしれない。日本でも一部のナチュラルローソンでは洗剤やハンドソープなどの量り売りをしている店舗もあるようなので、行ってみるのも面白いかもしれない。

3)フリマサイトやレンタルサービスを活用する
日本でもメルカリなどのフリーマーケットに使わなくなったものを出しやすいサービスが増えている。そもそもそんなに使わないものやまだ使えるけど必要ないものは、思い切ってさよならするのも良いかもしれない。近年では使わなくなった服を開発途上国などに送るサービスをしているブランドもあるが、今はファストファッションなどサイクルが早い服が増えた結果、受け取り側の国では服で溢れかえっていて、逆に迷惑になってしまっている現状もある。なので、新品を買う必要がないものを見極めて、レンタルサービスを使用するのも新しいライフスタイルかもしれない。私がスウェーデンで使っているのが、子ども服レンタルサービス「Hyber」。雨具やジャケット類、新生児用品など成長が早くいっときしか使えない子ども服を借りている。特に雪国スウェーデンではフリースやツナギなどのアウター、冬靴などひとシーズンでサイズアウトしてしまうものを借りたりする。ここのレンタルショップではオンラインで注文してオンラインで返せばよいのでスムーズだし、サイズ変更も可能だし、洗濯はお店側がしてくれるので汚れたままで返してもOK。「子どもは子どもらしくアクティブに自由に遊ぶに限る!破れても、片方無くしても大丈夫!」と言ってくれるのも嬉しいし、安心してサービスを利用できる。大人用の洋服のサブスクサービスもある。結婚式などに着ていくドレスや仕事で使う洋服など、何度も同じものを「着るのはなあ」と思うようなシチュエーションで役立つのがレンタルサービス。最近では日本でも、プロのスタイリストが選んでくれた3着が自宅に届き、毎月新しいファッションスタイルが楽しめるサービスもあるようだ。

私の今年の目標はなんだろう。新しいことに挑戦するのも一つのアイディア。でも知っていると思っていることをもう一度学んでみることも新たな発見があるかもしれない。ということで今年の目標に追加したいのは2つある。1歳半の娘を連れて家族でリサイクルセンターにいくこと、そしてリサイクルショッピングモールに行ってみること。ストックホルムから小一時間離れた場所に全てリサイクルされたもの、もしくはアップサイクルされたものだけを取り扱うRetunaというショッピングモールがある。これは世界初のリサイクルショッピングモールで、リサイクルセンターが隣接された施設になっている。とってもお洒落な内装で、いつか行ってみたいと思いつつ、去年はなかなか時間が作れていなかった。年末の大掃除で出てきた家にある不用品を持って行って、リサイクルセンターで分別しながら、資源回収やリサイクルの現状を学びたい。子どもと一緒にリサイクルセンターにいくことを習慣化して、小さなうちから「新しいものをただ消費するだけではなく、循環型社会を作ることが当たり前」という風に考えられるような家庭を作りたい。そして、隣のリサイクルショッピングモールで、買い物をするワクワク感を味わえたら、さらに楽しいだろうなと思っている。

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